大阪ビルヂング

大阪市北区中之島3-6／大正14年（1925）／設計：渡辺節建築事務所／ ＲＣ造８階／取壊し予定

遠目に見れば、端正なクラシックビル。しかし近寄ってみると、コテコテの装飾が ただならぬ感じを漂わせています。

玄関左右の柱には なぜか蛇や人面などが刻まれており（正直、ちょっと気色悪い感じもしますが (^^;）、 その上の 半円アーチには女神の彫刻が乗っかっている。何か意味があるのでしょうか？

この建物は、大阪商船、宇治川電気、日本電力の3社が出資して作った (株)大阪ビルヂィングのオフィスビル。
老朽化のため 建て替えが決まっているとのことですが、もったいないことです。 （1998.08 記）

左上に人面（２つ）、右下に蛇の彫刻がある。
こういう妙な彫刻は「ロマネスク様式」の特徴である。

【追記】 設計を担当したのは、当時 渡辺事務所にいた村野藤吾。 入口まわりの彫刻も苦心の作で、職人の腕の冴えが見られる。 村野自身、この部分だけでも保存してほしい、と生前に語っている。 （1999.09 記）

【追記】 まだ外観しか見ていないが、内部装飾も中々重厚で見ごたえがあるものらしい。 ぜひ、見に行きたい！（2002.05 記）

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