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【前書き】（2003年1月）
岡田関係の絵はがきが、多少集まってきました。取り壊されたものもありますので、ここでご紹介したいと思います。* 月刊岡田信一郎バックナンバーの目次はこちら。
編集：Okada-Club .
＊石上さん、小林さんより資料提供をいただきました。誠にありがとうございます。
虎屋（昭和7年、赤坂）
ご存知、和菓子の老舗です。岡田晩年の作品で、土蔵造風のデザインとなっています。
残念ながら東京オリンピックに向け、道路を拡幅する際に取り壊されてしまいました。伊東屋（昭和5年、銀座）
友人の松井貴太郎に「オーバーデコレーション」と評された建物の内装。
建物の躯体は残っているようですが（松屋銀座の一部）、面影はまったくありません。日本赤十字病院（昭和11年当時、広尾）
中央にある5階建ての外来診療所は木子七郎の設計によるもの（昭和11年）。
その周囲に2、3階建の建物が数棟見えますが、岡田設計のものです。
背後には明治時代の木造平屋の病棟がたくさん並んでおり、 その一部は明治村に移築されています。 （当時の建物はすべて撤去）歌舞伎座（大正13年、銀座）
戦災を受けており、吉田五十八によって復興されています。
現在では中央の大きな破風がなくなり、フラットルーフになっています。明治生命館（昭和9年、丸の内）
応接間の部分で、家具は東京美術学校卒業のデザイナー、梶田恵が手がけているということです。
非公開部分であり確認はしていませんが、おそらく現在も内装などは残っているのではないかと思います。大礼記念国産振興博覧会（昭和3年、上野公園）
この博覧会、平和記念大正博覧会などに比べて知名度は今ひとつですが、展示施設の設計を岡田が手がけており、アールデコ調のデザインを採用しています。
写真は入口の門です。（着色写真）
【後記】
・本年（2003年）は岡田さん生誕（1883年）より120周年に当たります。 一層のホームページの充実を図りたいと考えています。
月刊 岡田信一郎 増刊号6
（2003年1月1日 発行）
編集者：Okada-Club（Mail）
作成協力：近代建築ＭＬの皆さん
